ぶんか社 採用サイト

INTERVIEW 02

漫画との出会いが導いた、
出版社への道

――大学ではIT分野を専攻していたそうですが、出版社に入社したいと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
就職活動をしていた2020年に体験したある出来事がきっかけでした。
当時は、自分のやりたいことが定まっておらず、正直なところ就職活動にもあまり身が入っていませんでした。そんな中、気分転換に妹が読んでいた漫画を何気なく手に取り読んでみたところ、思いのほか夢中になり、一気に読み終えてしまったんです。
ちょうど最終巻が発売されるタイミングでしたので、「最後の一巻は自分で買おう」と思い本屋に足を運びました。そこで目にしたのは、その単行本を購入しようとする人の長蛇の列でした。「漫画って、こんなにも多くの人の心を動かす力があるんだ」と、感動したのを覚えています。
それまでは特に熱心に漫画を追いかけていたわけではなかったのですが、この経験が強く印象に残り、出版社や編集の仕事に興味を持つようになりました。

過去の名作を今の時代に届ける

――実際に入社してみて、仕事内容はイメージ通りでしたか?
最初は「ネームを見て作家さんとやり取りをする」というような仕事を想像していました。それも間違いではなかったのですが、配属されて最初に担当した仕事はそれとは少し異なり、電子書籍の単行本を作る業務でした。
ぶんか社には長い歴史があり、過去の名作も数多く残っています。その中から、共通のテーマを持つ作品を集め、一つの電子単行本としてまとめる、というのが私の仕事でした。ただ集めるだけではなく、今の読者の方に楽しんでもらえるように、さまざまな工夫が必要になります。例えば、表紙を新たに描き下ろしていただいたり、タイトルに現代的なワードを取り入れたりといった工夫です。当時は「あざとい」というワードが流行していたので、それにちなんだ言葉をタイトルに加えてみたりもしました。そうした工夫により、多くの方に読んでいただけましたし、ただ「新しいものを作る」だけでなく、「過去の作品に新たな光を当てる」という仕事もあるということを知りました。

作家に寄り添う、編集者の役割

――最近の仕事の中で、特に印象に残っているものはありますか?
先日発売された、ある作品に関する仕事が、特に印象に残っています。
担当させていただいた作家さんは、漫画の執筆経験はあったものの、商業作品の経験はなく、今回がデビュー作でした。連載を持つことは、それまでの創作スタイルと比較して、スケジュール的にも精神的にも負担が大きくなるため、二人三脚で進めながら、互いにとってベストなやり方を探っていきました。試行錯誤の中で、「電話での密なコミュニケーション」が最もスムーズで効果的だと気づいてからは、仕事が円滑に進むようになりました。
作家さんにお声掛けをしたのは2023年の夏頃で、単行本の発売までに約1年半かかりました。発売日を迎えた時には、心からの達成感と喜びを感じました。発売当日には作家さんと書店へ足を運び、実際に陳列された本を目にした時には、思わずガッツポーズをしましたね。
作家さん一人ひとりに合った仕事の進め方を見つけ、提案することも、編集者としての大切な役割の一つであると感じました。

アイディアを生む、風通しの良さ

――実際にぶんか社で働いてみて、印象はいかがですか?
ぶんか社には「愉快・痛快・出版社」というキャッチコピーがありますが、まさにその通りの会社だと思います。
年齢や経歴は本当にさまざまですが、物事に対する価値観や、根底にある情熱はみんな同じです。そして、良い意味で深刻になりすぎず、笑いながら話を聞いてくれる同僚が多いですね。まるで友達のような距離感で話せる人が多く、その風通しの良さがコミュニケーションの活発さにも繋がっていると思います。気軽な会話から生まれるアイデアも多く、それが作品作りに生きていると思います。

1日のスケジュール

10:00

出社

朝一から打ち合わせ、という場合には家で始業しその後出社、
というように自分の裁量に合わせた形を取らせてもらっています。

12:00

休憩

 

13:00

ネーム等確認

作家さんからいただくネームやプロット、企画案等を確認してお戻しします。
相談箇所を書き込んだPDF等をお送りする場合もあれば、
その後電話で打ち合わせをする場合もあります。

17:00

定例会議

編集部員で会議を行います。
各担当の進行状況の確認や、連絡事項等を共有します。

19:00

退社