INTERVIEW 05
――編集の仕事にはどのようなものがありますか?
編集者の仕事は本当に幅広いのですが、今回はその中から二つご紹介したいと思います。
まず一つ目は、作家さんへの作品オファーです。
最近は、SNSで試し読みを公開する機会が増えてきて、読者の方がたまたま目にした1ページに惹かれて「これ、読んでみたい!」と購入につながるケースがけっこう多いんですよ。だから、視覚的にグッと引きつけるページ構成やイラストってすごく大事だなと感じています。私自身も、SNSをチェックしたり同人誌を手に取ったりしながら、「この作家さん、すごい!」と思ったら、すぐにお声がけするようにしています。
そこからご縁があって、一緒にお仕事をさせていただけるようになり、何度も打ち合わせを重ねながら素敵なプロットやネーム、原稿が完成した時は、本当に感動します。
――作家さんとの出会いも編集の醍醐味ですね。もう一つはどんなお仕事ですか?
ほかには、イベントの進行なども担当します。イベント企画には、原画の展示やグッズ販売、サイン会など、ファンの方にとってはまさに夢のような企画が詰まっているんですよ。最近だと、コラボカフェの企画に携わったことが印象に残っています。たとえば、お店の方から「こんなメニューはどうですか?」とご提案をいただいた際には、それが作品の世界観と合っているかどうかをしっかり検証しました。編集部では「どんなグッズを作ろうか」「展示はどうしようか」といったことを、皆でアイデアを出し合って決めていきました。『GUSH』レーベル作品の複製原画や描き下ろしイラストの展示企画が実際に形になり、楽しそうにされているファンの皆さんの反応を見た時は、本当に嬉しかったですね。編集の仕事は、作品を読者に届けるだけではなく、ファンと一緒に楽しめる「場」を作れるところも、すごく魅力的だなと思っています。
――ファンを作っていくのも編集の重要な仕事ですね。イベントは多くの人が関わる大きな仕事という印象がありますが、若手でも担当するチャンスはありますか?
はい、あります。イベント担当は会議で決まるのですが、正直に言うと、最初は「自分にできるかな…」と少し迷いました。でも、上司が背中を押してくれて、「やってみよう!」と思い切って手を挙げたんです。それで、担当させてもらえることになりました。
ぶんか社では"挑戦"や"好奇心"を大切にするという考えが、ミッション・ビジョン・バリューに掲げられていて、私自身もそういった社風に惹かれて入社しました。実際に、挑戦する姿勢や行動をしっかり評価してもらえる制度もあるので、「会社としてチャレンジを応援してくれている」と感じます。新人でも積極的に手を挙げれば挑戦させてもらえる環境があるのは、ぶんか社の良いところだと思っています。
――次はどのような挑戦をしてみたいですか?
これからは、過去のヒット作を分析したり、流行をリサーチしたり、情報をうまく活用しながら作品を作っていきたいと思っています。
例えば売れている作品の表紙の構図を研究してみたり、販促戦略を自分なりに立ててみたり…。できる事はまだまだたくさんあると思っています。そういった部分にももっと力を入れて、ヒット作を生み出せるようになりたいです。
それと、いろんな企画にチャレンジしてみたいという気持ちもあります。ぶんか社は、発言がしやすい環境なので、あとはその意見にちゃんと根拠を持たせられるように、しっかりリサーチをして、ふわっとしたアイデアではなく、筋の通った提案をしていきたいです。そのためにも、やっぱり情報を味方にして活用していきたいと思っています。
出社時刻は日によりまちまちですが、だいたい10時~11時の間に出社しています。
週1で編集部の定例会議があります。
作品だけでなくイベント・グッズ企画についても話し合っています。
お腹が鳴りはじめたらお昼休憩に入ります。
急ぎの仕事が終わったら、比較的期限にゆとりのある作業を行ったりしています。
仕事の区切りの良いタイミングで退社します。